県は4月から、東京電力福島第1原発事故に伴う県産牛肉の放射性物質検査を大幅に縮小する。全頭を検査する現行の仕組みを改め、肥育牛は検査を不要とし、食用に出荷する老齢の乳牛や繁殖牛は抽出検査とする。2012年3月を最後に国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回ったケースはなく、安全性を確保できると判断した。

 国の原子力災害対策本部のガイドラインが改定になり、過去の検査実績などを踏まえ、各都道府県が検査の要否を判断できるようになった。放射性物質は年を重ねた牛ほど体内に蓄積される傾向があり、老齢の乳牛や繁殖牛は、畜産農家1戸ごとに年間1頭以上の検査で出荷を可能とする。