東京五輪の聖火を東日本大震災の被災地で展示する「復興の火」が22日、本県で始まった。三陸鉄道とJR東日本の「SL銀河」が聖火を運んで、沿岸部から内陸部を巡回。各地の住民は五輪の成功を願い、消えずにともり続ける聖火に復興完遂への思いを重ねた。

 出発式典は宮古市栄町の宮古駅前で行い、地元住民ら約500人が震災犠牲者に黙とうをささげた。達増知事は「国内外からの支援への感謝、復興の誓いをこの火に込め、岩手から送り出す」と宣言し、聖火皿に点火。その後、ランタンに移した火を三鉄の特別車両で運んだ。

 式典は新型コロナウイルスの感染対策として、アルコール消毒の徹底や見学者の距離を離す措置が取られたほか、地元の児童生徒らの出演イベントや列車への乗車招待を中止した。

 聖火は宮古市を皮切りに陸中山田駅、大槌駅、釜石駅、上有住駅、遠野駅、花巻駅の駅前7カ所で展示。小雨が降る中、各地で地元住民らが大漁旗や手旗を振って歓迎し、家族連れが列を作って記念撮影した。