新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中国で工場や子会社を構える県内ものづくり企業の生産活動にも大きな影響が出ている。現地で調達していた原材料の供給が滞るなど稼働率が低下し、一定期間の休業を余儀なくされたために2月の売り上げが半減するケースも。各経営者は長期化も念頭に置きつつ、雇用や企業活動を維持しようと懸命に知恵を絞る。

 中国東部の江蘇省で精密機械部品加工を手掛ける完全子会社を構えるアイオー精密(花巻市東十二丁目)。生産工場は当初、1月末の春節連休終了後に操業を再開する予定だったが、中国側の指示で2月9日まで休業延長を決めた。しかし、マスクの確保や食堂の殺菌、感染者が発生した場合の隔離場所設置などの対策を要し、実際の再開は18日までずれ込んだ。

 中国工場で計画していた2月の売上高は2分の1程度に下がる見通し。現地の取引先の稼働率も低下し、再開後の従業員態勢は約50人のうち8割程度。本社工場の増産でカバーを試みる鬼柳一宏社長は「中国で形成していた大手のサプライチェーン(部品供給網)が他国に移る可能性もあり、生産計画の見直しが必要だ」と対応策を練る。