県文化振興事業団(高橋嘉行理事長)は16日、保存処理を受託した国重要文化財(重文)の一部を無断切り取りしたとして、雇用契約を結ぶ県立博物館の赤沼英男上席専門学芸員(62)を解雇した。昨年6月の問題発覚以降、県教委の調査で平泉町の柳之御所遺跡の重文2点が該当するなど、職に必要な適格性を欠くと判断した。

 解雇は県教委の聞き取りに対する虚偽説明も理由。無断切り取りを当初否定したほか、「委託元や職員とのコミュニケーション不足で結果的に切り取られた」と説明していたが、実際には作業の効率化のため承諾を得る手続きを省略した行為を重く見た。