新型コロナウイルス感染症の拡大のため、県内の宿泊施設で休業に踏み切ったり、新規予約の受け付けを取りやめるところが出始めた。インバウンド(訪日外国人客)が姿を消し、国内旅行客も激減。相次ぐキャンセルに直面し、大量の空室を抱えて営業を続けるより、縮小して問題の終息を待つ構えだが、先の見えない事態に関係者の危機感と焦燥は高まるばかりだ。

 陸前高田市竹駒町の温浴施設・霊泉玉乃湯は22日までをめどに臨時休業中。市内の公共施設が休館になったことなどを踏まえた。2月末から宿泊予約が次々取り消しになり、例年3月中に予約で埋まる5月の連休も空室が目立つ。

 料金の値下げに活路を探る動きもある。花巻市の山の神温泉優香苑は宿泊料を2千~4千円引き下げた。日によって変動はあるが、通常料金より15~20%ほど割安にし、価格競争力を高めて集客を目指す。