県南に春を告げる奥州市水沢の伝統行事、日高火防祭(ひたかひぶせまつり)は12日、新型コロナウイルス感染症拡大を踏まえて中止が決まった。中止は東日本大震災後の2011年以来。

 同日の実行委理事会で、会長の小沢昌記市長は「多くの方に来ていただく中で危険な状況も想定される。断腸の思いで中止とさせていただく」と述べた。

 今年は4月28、29日に予定され、三味線や太鼓の練習時期を迎える中で、参加辞退を申し出る人も出ていた。

 祭りは火災防止を祈願し、300年以上の歴史がある。9町組による華やかなはやし屋台が中心部を練り歩き、市によると昨年は11万人以上が来場。市観光物産協会の東隆司専務理事は「地域経済への影響も含め、相当な痛手だ」と語る。