のんさんと駆ける聖火の道③ 思い出の大槌
岩手県内の聖火リレー2日目の18日は岩泉町をスタートし、田野畑村、宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市と南下。翌日の内陸部コースに引き継ぐ。

その中で通過する大槌町は、のんさんにとって、特別な思い出がある。2018年3月に「大槌復興刺し子プロジェクト」のメンバーと交流。刺し子作りの体験にも取り組んだ。「スジがいい。さすがのんちゃんだわ」。メンバーに褒められながら、さわやかな青と黄色が映える刺し子を手掛けた。
今でも身に着ける「たからもの」
作った刺し子のブローチは、今でもコートに身に着けて外出している。「皆さんには温かく迎えてもらった。機会があったらまた訪れて、交流したい」
大槌町は「サケのまち」や「ひょうたん島のまち」として知られる。町文化財の蓬莱島(ほうらいじま)は人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルだ。
町内の聖火リレーコースは三陸鉄道大槌駅まで。同駅は、蓬莱島をモチーフにデザインされた。外観は町民の投票による「大槌駅デザイン総選挙」で決まった。

住民の思いがたくさん込められた駅。のんさんも新しい駅を見て「かわいい」と声を上げた。復興が進む大槌のシンボルとして、人気を集めている。

今年、町制施行130周年を迎えた同町。記念式典が2月2日に行われた。1896年の明治三陸の大津波や東日本大震災など過去に幾度の津波被害に遭ったが、町民がくじけず立ち上がってきた町史の節目を祝い、さらなる発展を誓った。

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