高校野球で岩手を元気に―。盛岡大付高の主将として2014年夏の甲子園に出場した前川剛大(たけひろ)さん(23)が同校のコーチとして後輩の育成に励んでいる。9年前、大槌・吉里吉里中2年時に東日本大震災が発生。先が見えない状況で心の支えになったのは大好きな野球だった。「今度は指導者として甲子園に出たい」。恩師の下、新たな目標を胸に母校で力を尽くす。

 大正大を卒業した昨春、コーチに就任し、間もなく1年。国語の非常勤講師を務めながら、新米コーチとして奮闘する。部員とは年齢も近く慕われる存在で、技術指導には捕手の経験が生きる。