東京五輪・パラリンピックの聖火リレーに先立ち東日本大震災の被災地を聖火が巡る「復興の火」展に合わせ、大船渡市の民間有志は23日、気仙大工伝統の「上棟式」で盛り上げようと計画している。展示会場そばに祝賀の木造建物を設けるもので、9日に作業を始めた。五輪成功への祈りと震災復興支援への感謝を込め、気仙大工の技と心意気を発信する。

 復興の火は23日、同市大船渡町のおおふなぽーとで展示される。上棟式は施設前庭で行い、工事の安全と大会の成功を祈願。気仙地方に多い船枻(せがい)造り住宅を模した骨組み(高さ約7メートル、幅約11メートル)を、一日限定で披露する。はりや柱にスギやアカマツを使い、矢車を付け、たなびく五色の旗は五輪を想起させる。

 9日には、ベテラン気仙大工の千葉永治さん(69)=同市猪川町=が、木材に墨で目印を付ける「墨付け」を始めた。

 これらを起案、設計したのは、気仙大工の復権と未来を考える会(木川田典弥代表理事)の会員で同市日頃市町の設計事務所代表・鈴木昭司さん(57)。「震災でもらった支援への感謝と伝統文化を世界に発信したい」とし、当日は五色の餅まきも計画する。