東日本大震災の津波で流失した陸前高田市の高田松原の再生に向けた植樹は、震災から9年で完了が見えてきた。同市のNPO法人高田松原を守る会(鈴木善久理事長)と県などが計4万本を植樹する計画は、早ければ7月にも終わる見通し。同会は昨年の台風19号による倒伏被害や、雑草に悩まされながら、全国からの参加者の支えで約1万本を植えてきた。犠牲者を悼み、地域の誇り「白砂青松」を未来につなぐ。

 砂浜と巨大な防潮堤の間、冬特有の山越えの風を避ける囲いの中で、約3万本の松が順調に育つ。ほぼ整備が完了した第1線堤(海抜3・3メートル)と第2線堤(同12・5メートル)の間約8ヘクタールに同会と県が植えた松は3万本となった。

 計4万本植える計画で、同会は1万本を担当。2017年から植樹祭を始め、全国各地から訪れたボランティアが活動を担った。