リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

長澤一浩さん第1回(全4回)

 
店内はゆとりを持たせ、コーヒーを楽しむための空間を演出

 『Nagasawa COFFEE』は2012年1月に開業し、おかげさまで今年9年目を迎えました。去年は、アメリカのポートランドに拠点を置く『Sprudge』というコーヒーメディアにフォーカスしていただいたり、さまざまなメディアに取り上げていただく機会の多い一年となりました。コーヒー専門店として開業以来続けていることを評価されるというのは、大変嬉しいことです。

 私は年に何度も国内外に足を運び、コーヒーに関するさまざまなことをアップデートしています。そうして知り得たコーヒーの情報や専門知識や理論などは、私たちがクオリティーを高次元で維持するために不可欠なもので、お客さまに伝えることも大事です。でもそれを一生懸命伝えようとするあまり、「コーヒーは奥深くて難しい」「よくわからない」と思われてしまったら悲しい。ですから、お客さまにコーヒーをおいしいと感じてもらうことを第一に考え、店ではコーヒーの味はもちろん、コーヒーを飲む空間も大切にしています。

 これまで以上に盛岡や岩手でコーヒーを楽しむ方が増え、コーヒーが文化として根付き発展していく-。そのために裾野を広げていくのが私の役目であるという意識を持って、店舗を運営しています。

今月の人 長澤一浩さん
盛岡市出身。2012年1月に盛岡で自家焙煎コーヒー店『Nagasawa COFFEE』を立ち上げ、2018年に店舗を移転してスペースを2倍に拡大。2019年にはアメリカのコーヒーメディア『Sprudge』 が選出する「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人」に日本人で唯一選ばれ、注目を浴びる。