記録的な不漁となっている今季の秋サケ漁がほぼ終了し、県内ふ化場の2019年度の採卵数も前年度から大幅に落ち込むことが確実になった。昨年10月の台風19号豪雨が不漁に追い打ちをかけ、3日現在の採卵数は前年度比43・6%にとどまる。放流数の減少に直結するため、県さけ・ます増殖協会は県外に確保を要請したが、調達できていない。サケが回帰する4年後の漁況も危ぶまれる状況。沿岸の地域経済を揺るがす事態に現場は危機感を強める。

 同協会によると、19カ所ある沿岸部のふ化場の採卵数は3日現在、2億391万9千粒。採卵は今月上旬まで津軽石川(宮古市)で続けられるが、現状は採卵計画4億6244万6千粒に対して44・1%にとどまる厳しい状況だ。