【東京支社】萩生田光一文部科学相は25日の衆院予算委員会分科会で、国際リニアコライダー(ILC)の国内誘致に関し「日本がホストになることを欧州や米国に評価してもらうことが大事だ。努力を続けていきたい」と述べた。米国開催の国際会議で表明した政府見解を踏まえ、各国との意見交換を進める考えを示した。

 無所属の階猛衆院議員(岩手1区)への答弁。萩生田氏は「どちらかと言えばチャレンジした方がいいとは思っている」と述べた上で、巨額の費用を念頭に「海外からの協力が見えない中で、やるとはいかない」と指摘。「日本がホストになり、日本で造ることが安全で、良い研究所ができると(米欧の)皆さんが評価してくれることが大事だ」と強調した。

 国際会議で、文科省は英仏独3カ国が国際分担に関し「現時点で資金的余力がない」との認識だと説明。これについて増子宏・大臣官房審議官は答弁で「5月に策定が見込まれる次期欧州素粒子物理戦略でILCについて踏み込んでくれば、各国の考え方が変わる可能性はある」との見方を示した。

 優先度の高い大型学術研究プロジェクトを掲載する同省のロードマップの審査については、村田善則研究振興局長が「国際的プロジェクトであれば海外からの資金提供を含め、具体的に確認する。予算規模が大きいプロジェクトについても、経費確保の具体的な計画を示してもらう必要がある」と説明した。

 国際会議はILCを推進する国際将来加速器委員会(ICFA)が日本時間の21~23日、米カリフォルニア州で開催。同省は国内誘致について「引き続き、一定の学術的意義などに鑑み、関心を持って米欧との意見交換を実施する」との政府見解を示した。