国際リニアコライダー(ILC)の県内誘致実現を見据えたILC技術セミナーは20日、盛岡市内のホテルで開かれ、産学官の約70人が研究者らに最先端技術や誘致を巡る動向を学んだ。

 高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の早野仁司特別教授はスイスの大型円形加速器とは違い、直線のILCはシンプルに素粒子を衝突でき、高精度測定も期待できると説明した。

 1月末に公表された日本学術会議のマスタープランで大型研究計画に選ばれたことに触れ「次のステップに進めることが示された。KEKでは、文部科学省の(学術研究の大型プロジェクト推進に関する)ロードマップへの申請に向け準備を進めている」と述べた。

 セミナーはいわて加速器関連産業研究会、東北ILC準備室の主催で5回目。KEKの奥木敏行准教授はILCで用いる電子や陽電子について、ビームを小さく絞り込むための研究を紹介した。