新型コロナウイルス感染症が人々の暮らしに暗い影を落とした1年だったが、そんな中でも心温まる取材を数多く経験できた。過酷な状況で奮闘する医療従事者らを支援し、エールを送る活動もその一つだ。

 コロナ禍で集団献血が厳しい状況にある中、一関修紅高は「こんなときだからこそ地域に貢献しよう」と例年通り献血協力を行った。

 血液を必要としている人はもちろん「医療従事者が安心して医療を提供できるように」との女子生徒の言葉が印象的だった。

 油島小では5、6年生が、感染者を受け入れている病院に手作りのお守り袋を送った。「コロナとたたかってくれてありがとう」など感謝の手紙も添えた贈り物は、日々奮闘する医師や看護師らにとって大きな励みになったことだろう。

 「自分たちの技術や経験を生かし、何か役に立てることはないか」と、フェースシールドなどの防護具を製作し、医療や介護従事者らに贈る企業もあった。企業にとっても厳しい状況下で、地域社会に貢献しようとする姿勢に襟を正す思いになった。

 県内でも感染が拡大し、医療現場の負担もさらに増していることだろう。この困難をみんなで乗り越えていくために、これからもさまざまに発せられる温かなエールを伝えていきたい。

(窪田充)