予防徹底も院内感染 県内、発症前の察知難しく
県内の病院で、新型コロナウイルスの院内感染が起きている。基礎疾患のある患者を受け入れるため、予防策を徹底してきた各病院だが、1人の感染が確認されると、たちまち複数に。関係者は「見えない侵入者」への対応に苦慮している。
「院内感染防止のため、当分の間、外来診療は休診とさせていただきます」。盛岡市月が丘の三愛病院は5日、ホームページで入院患者の感染と対策を公表した。
院内では、これまでに患者の感染が確認され、その接触者2人の感染も判明。5日の公表分で3人増え、計6人となった。
ほかの入院患者や全職員(委託業者を含む)は検査で不検出。市保健所によると、感染患者は病室や処置室などが共通し、居合わせたタイミングで広がった可能性がある。