マスク着用が当たり前となり、取材活動にもいろいろと制約が生じた1年だった。マスク姿の相手の話を聞き、写真撮影の時だけ外してもらう場面が増え、時折、人の顔を覚えにくいケースもあった。

 11月に久慈東高の生徒3人の働き掛けで、久慈市内のスーパーマーケットにフードバンクポストが設置された話題を取材した。原稿を書き終え、写真説明で生徒の名前を書こうとして筆が止まった。マスクを外した女子生徒2人の顔と名前は一致しているか。

 普段から、多人数の写真を撮影する時は、ノートに立ち位置を書いて確認できるようにしている。この時は、身長のバランスを取ろうと何度か生徒の立ち位置を入れ替えて撮影したことが混乱を招いた。

 2人とも髪の長さは肩ぐらい。座って話を聞いていたから身長の記憶も薄い。立ち位置を書いたノートと目元の印象から、間違ってはいないはず…。

 万が一が怖いので、すぐさま学校に戻って確認。結果、ノートと記憶は正しかったが、後から確かめられない取材だったらと思うと冷や汗が出た。

 人の名前と顔を覚えることはこの仕事の基本だが、コロナ下の生活様式はまだ続きそう。顔を覆い隠したくなる訂正を出さないよう対策を考えたい。

 (佐藤遼太)