4月に入社して報道部写真班に配属となった。私は昨年まで約10年間、陸上の中距離走を続けてきたが、社会人となり新たに新聞記者として走りだした。

 入社以来、さまざまなスポーツ取材に携わったが、初めてのことばかりで壁にぶつかることが多かった。だが最後まで諦めずにプレーする選手たちの姿に心を打たれ、何度も助けられた。

 10月の高校駅伝県予選会。女子は盛岡誠桜が14年連続の優勝を果たしたが、2位の花巻東に追い上げられ、最後はわずか10秒差という大接戦となった。

 ゴール直後、安堵(あんど)した盛岡誠桜の選手たちはアンカーを囲んで大号泣。だがそれもつかの間、レースの反省点を振り返り、全国大会に向けて、自らの走りと向き合おうとするひたむきな姿が目に焼きついた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で試合数の減少や無観客試合が続く中、素晴らしいパフォーマンスを発揮するアスリートたち。コロナに負けず、明るい話題を届ける若い力に日々圧倒される。

 県内アスリートの活躍に感化されながら、私も日々、目の前の仕事と向き合っている。これからもスポーツだけではなく県内で起きた「感動」を新聞を通して伝え、一日一日を全力で駆け抜けていく。

(桜岡流星)