記録的な大雪が県内でも交通や生活に影響を来している。2度目の支局勤務で釜石市での生活は通算5年目。内陸出身だが、沿岸生活に慣れたことで12月の雪景色に少し戸惑ってしまった。取材先でも、この時季の降雪と厳しい寒さが話題に上ることが多い。

 「慣れ」と言えば、マスク姿は見慣れた光景になった。顔が隠れていることが多いせいか、笑顔や人の温かさに触れるとほっとした気持ちになる。

 11月。釜石市甲子(かっし)地区の高齢者対象の卓球教室を取材した。新型コロナウイルスの感染予防策を徹底した上で、60~80代の約30人が毎週金曜日、約2時間半ほど卓球を楽しむ。

 寒さにも負けず、メンバーは元気だ。ダイナミックな動きで打ち合い、体育館にはラリー音と笑い声が響く。友人の誘いで2年前から通う女性(77)は「仲間との時間が楽しい」と笑顔。ラケットを握ったことはなかったが、初心者も歓迎する雰囲気が初挑戦を後押ししたという。

 取材後、ラケットを借り久々に卓球台に向かった。短時間だが夢中になり、気持ちが明るくなった。振り返ると年々、新たな事への挑戦から遠ざかっている。東日本大震災10年となる被災地では復興の先を見据えた模索と挑戦が続く。私もチャレンジ精神を忘れずにいたい。

(川端章子)