新型コロナウイルス感染症でタレントの志村けんさん、俳優の岡江久美子さんが亡くなった。志村さんは三陸鉄道吉浜(よしはま)駅の非常勤駅長を務め、岡江さんは被災した飲食店主とテレビで共演。大船渡市ゆかりの2人の悼む声を取材した。

 驚きと悲しみの声に触れ、悔しい思いが湧き上がるとともに、多くの「縁」が今の大船渡を形づくっていると実感する。

 地域を超えた縁で印象深いのは同市三陸町越喜来(おきらい)の漁業中野圭さん(34)が取り組む6次化商品「越喜来プレミアム」。宣伝広報には近畿大(大阪府)の学生が協力し、オンラインで企画発表した。

 ホヤのレアスモークが第1弾商品。学生からは「30~50代のサラリーマンが購買層。おやじギャグを言いたい世代だから『#ホヤじギャグ』と題して会員制交流サイト(SNS)で拡散させよう」などの発想に思わずニヤリとさせられた。

 収穫から加工販売まで連なる6次化商品。生産者1人が役割を負うのではなく、今回は製造加工を市内業者、学生が広報活動に関わる。中野さんは「6次化をチームで成功させたい」と和を強調した。

 新たな縁が紡がれる場面を目にし、爽やかな思いがする。コロナ禍が収束したら学生が越喜来を訪れる、そんな光景も見てみたい。

(長内 亮介)