東日本大震災の被災地支援で釜石市の平田第6仮設団地内に整備された交流施設「平田みんなの家」が本年度内に解体される。仮設団地閉鎖後、市が活用を検討したが改修・維持費用の問題で取り壊しを判断。11月下旬のお別れの会は新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止になった。元住民は活動記録などを震災伝承に役立ててほしいと願う。

 市職員ら8人が11日、使われていた備品や食器類、椅子など数百点を搬出した。丸テーブル2脚は元住民が暮らす市内の災害公営住宅で再利用するほか、活動の記録を残した文書や仮設住民が写った写真、同団地を訪れた著名人のサイン色紙など思い出の品を含む搬出品は市が保管する。

 平田みんなの家は2012年5月、建築家グループが支援で建て、円すい状のテント地の屋根が特徴だった。市外からの入居者も多かった仮設団地の憩いの場となり、来訪者を受け入れる拠点としても機能した。