2020.12.11

誇りの舞 モザイクアート 震災9年9カ月、岩泉・小本中が制作

体育館の壁に飾られた中野七頭舞のモザイクアート=10日、岩泉町・小本中
体育館の壁に飾られた中野七頭舞のモザイクアート=10日、岩泉町・小本中

 岩泉町小本の小本中(古里康彦校長、生徒32人)は、郷土芸能「中野七頭舞」の巨大なモザイクアートを完成させ、体育館の外壁に設置した。11日で9年9カ月となる東日本大震災、続く台風豪雨の苦難から立ち上がってきた地域の誇りとしてアピールする。

 生徒と関係者約40人が10日、披露会を開いた。勇ましい舞いをペットボトルのふたで表現した作品は縦3メートル、幅4・8メートル。「ようこそ岩泉・小本へ」の文字を施し、近くを通る三陸道の通行車両にも見える。

 小本地区は震災津波で200以上の住家が被災。2016年台風10号と昨年の台風19号豪雨で浸水被害が発生した。郷土芸能は「七頭舞」や「七ツ舞」として地区内に複数存在。会員宅の被災で衣装や道具が使えなくなるなど、苦難に見舞われては乗り越えてきた。

 中里七ツ舞の踊り手で生徒会長の3年竹花永愛さんは「衣装が水に漬かり、活動を続けられるか不安だった」と振り返り、生徒会副会長の3年金沢翔真さんは「作品を通じて支援への感謝を伝えたい」と願う。

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