2020.12.01

愛され90年 高権が閉店 花巻の中華そば店、ファン惜別

最後の一杯を味わう常連客ら
最後の一杯を味わう常連客ら

 花巻市大通りの老舗中華そば店、高権(たかごん)(高橋幹子店主)が30日閉店した。幹子さん(82)の夫で先代の邦夫さん=2018年6月死去=が「俺の代でやめる」と語っていたといい、区切りを付けたいとの思いで決断した。地域から「権さん」の名で親しまれ、卵でとじたあんかけの「高権麺」は通称「ごんめん」と呼ばれた。名店は全国のファンに惜しまれながら90年近い歴史に幕を下ろした。

 最終日は午前8時ごろから客が並び始め、同11時の開店前に予定杯数に達した。最後の日も、スープも平らげ満足そうな顔が並んだ。60年近く店に立ち続けた幹子さんは「ずっと、お客さんに喜ばれる商売を、と思ってやってきた。最後までそれができた」と万感の思いに浸った。