新年の幸ぎゅっと込め 丑の花巻人形作り

2020年の暦は、きょうから師走。花巻市桜町の平賀工芸社では、来年の干支(えと)「丑(うし)」の花巻人形作りが慌ただしさを増している。
粘土の型どり、乾燥、素焼きを経て9月から絵付けに入った。顔料を使い、筆で丁寧に色を塗る。背中の色は従来、赤のみだったが金、紫、青を加え、花巻人形の特徴である梅の花を施した。
今年はコロナ禍を踏まえ、恒例の絵付け体験や花巻まつりでの実演販売が中止に。3代目の平賀恵美子さん(73)は「早く終息し、明るく良い年になることを願う。ゆったりした牛が心を和ませてほしい」と思いを語る。