10月中旬に八幡平市で開かれた北岩手・北三陸横断道路整備促進期成同盟会の決起大会を取材した。八幡平市と野田村を結ぶ自動車専用道路の実現を目指し、盛岡以北の県内19市町村が連携を強めている。

 同盟会は久慈、八幡平、岩手、葛巻、野田、普代の6市町村長らで2018年に結成。今回の大会には新たに加入した盛岡市の谷藤裕明市長、宮古市の山本正徳市長らも出席し、活動の広がりを感じた。

 かつて「夢の三陸ハイウエー」とされた三陸道の工事は最終盤を迎え、12月には洋野-階上、田野畑北-普代が開通する。一方で久慈地域と内陸部を結ぶ高速交通網整備は不十分なままだ。

 県が改良工事を進める盛岡-久慈間の国道281号は急勾配や急カーブが多く、大雨や大雪など土砂災害の被災リスクも高い。最大の課題は財源で、まずは国が検討を進める「広域道路ネットワーク」の特定広域道路として事業採択を目指す必要があるという。

 改めて本県の路線図を眺めると、県北部の横軸の脆弱(ぜいじゃく)さが際立つ。関係者は社会基盤整備の遅れが地域間格差に直結することを憂慮している。事業化のハードルは高いかもしれないが「千里の道も一歩から」。全県的な議論になることを期待したい。

(及川 純一)