いわて加速器関連産業研究会(会長・藤代博之岩手大副学長)は26日、国際リニアコライダー(ILC)に関するオンライン技術セミナーを開き、県内企業の関係者が最先端の加速器機器に理解を深めた。

 高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の道園真一郎教授らが講師を務め、115人が聴講した。

 ILC準備研究所の設立に向けて活動する国際推進チームで技術的課題を担う作業部会長を務める道園教授は、加速器に用いる機械・電気部品を紹介。日米、日欧で製造コスト削減に向けた国際協力が進んでいる現状を解説した。世界の大型加速器が、基礎科学の枠を超えて人類に大きな成果をもたらした歴史を踏まえ「ILCを中心として新たな科学技術が生まれると期待される」と述べた。

 岩手医大放射線腫瘍学科の有賀久哲教授は、がん細胞を狙い撃ちして破壊するホウ素中性子捕捉療法(BNCT)など、医療分野での加速器の有用性を説明した。