県内の秋サケ漁は極度の不振となっている。沿岸漁獲量(10日現在)は、1984年度以降で最低だった前年同期比56・0%減の208トン。この影響で平均単価は同26・2%増と跳ね上がり、小売店ではイクラや切り身の価格が高騰している。主力魚種である秋サケ漁の出来は沿岸経済への影響が大きく、関係者は12月上旬までの盛漁期で巻き返しをただ祈る。

 県や県水産技術センターによると、近年は稚魚を放流する3~6月、海水温が適水温の5~13度を上回る期間が長く、稚魚が死滅し、回帰率が低下。本県の19年度の漁獲量は2288トン(海、河川計)で、人工ふ化放流事業が本格化した84年度以降で最低となった。ピークの96年度比でわずか3・1%。今季は16年台風10号豪雨で各地のふ化場が被災し、放流数が減った影響も大きい。