2020.11.23

クマ対策、植樹は妙案? 生息数増やす恐れも

住宅の庭で柿の木に登る子グマ=10月、富山県黒部市
住宅の庭で柿の木に登る子グマ=10月、富山県黒部市

 冬ごもりを前に餌を求めるクマが活発に行動している。各地で目撃が相次ぐ中、北日本新聞社(富山市)の特命取材班に、読者から「実のなる木をもっと山に植えればいいのでは」と意見が寄せられた。木の実でおなかが膨れれば人里に来なくなるという理屈だが、対策は一筋縄ではいかないようだ。

 クマ問題に詳しい富山市ファミリーパークの山本茂行名誉園長(69)に尋ねるとやや強めの口調でこう返ってきた。「森林をあるべき姿に戻すというのは大事なことですよ。でも、植樹ではクマ問題は解決できません」

 数が増え、強いクマに山を追われた弱いクマが人里に出没している、というのが山本さんの見解だ。同県自然保護課によると、同県内のクマ生息数は08年度調査で推定740頭だったが14、15年度調査では1290頭。調査方法が異なり単純比較できないが増加傾向がうかがえる。

 山本さんは、凶作に備えた過度な植樹でさらにクマが増えてしまうと指摘し「里山をきちんと手入れするなど、人と野生動物がすみ分けるための対策を講じるべきだ」と強調する。

(北日本新聞社提供)

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