待望アワビ 浜に輝き 大船渡・吉浜で今季の漁口開け

大船渡市三陸町の吉浜地区で1日、今季のアワビ漁が口開けされた。今季最低の冷え込みの中、昨年より21日早い待望の「海の小判」に浜は活気づいた。
吉浜漁協管内のサッパ船約160隻が午前6時半から漁を開始。漁業者は箱眼鏡で海中を確認し、先端にかぎのついたさおで手際良くアワビを釣り上げた。
初水揚げとしては、昨年並みの約2トン。同市三陸町吉浜の伊藤久直さん(74)は「やせているものも多いが、思ったより数はあった。漁業者の〝ボーナス〟なので、たくさん採れてほしい」と願う。