リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

オガサワラユウダイさん第2回(全2回)

 
釜石市尾崎白浜地区へ届けた、ボクがデザインしたバス停と待合室

 2011年3月11日、東日本大震災が起きました。あの時には、皆さんも被災された方々に何ができるのか悩んだと思います。ボク自身もすごく悩みました。でも結局はボクにはイラストを描くことしかできないと思い、イラストを描いてカードを作って1枚100円で販売し、そのすべての売り上げを被災された方々のために使っていく活動を一人で始めました。

 赤十字などへの寄付も選択肢としてありましたが、自分で被災地の方から話を聞いて、いま本当に必要なモノを届けようと考えました。1回目は大槌町の子育て施設、2回目は陸前高田市の米崎保育園、3回目は釜石市尾崎白浜地区、4回目と5回目は釜石市甲子地区に届けました。

 震災など自然災害により大変な時こそ、自分でできることをちゃんと考えて行動する。そのためにはまず、被災された方と接点を持つことが必要だと思っています。また、こうした活動は一度やって終わりではなく、ゆっくりでいいので継続していくことが大切です。援助するのではなく、ボクたちの生活の一部として普通にやっていく。そもそも「援助」なんて恩着せがましくて、ボクはイヤなんです。これからもこうした活動を継続していくつもりです。

今月の人 オガサワラ ユウダイさん
昭和44年4月4日生まれ。盛岡市在住。イラストレーターとグラフィックデザイナーをしながら、個展やイベント、ボランティアなど幅広く活動を展開。44歳の4月4日にOGA GRAPHICSを設立。公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員。