軽米町の晴山小(八幡美奈子校長、児童71人)は本年度、全校でNIE(教育に新聞を)活動を実践している。同町が推進する新聞教育の一環として、朝学習や授業で新聞記事を活用。学年・学習内容に応じた記事を使い、低学年から社会のさまざまな動きに触れ、自分の考えを表現する。児童の家庭を交えた取り組みも展開し、教育現場と家庭の両面から子どもの社会への関心を広げている。

 晴山小の4年生15人は10月上旬、社会科の授業で、自然災害に備えるまちづくりについて学んだ。この日の学習めあては「災害が起きた時、誰がどのような活動をしているか調べよう」。

 担任の関慶子教諭(53)は授業の冒頭、1999年の県北豪雨の様子を伝える当時の新聞記事を配布。「誰がどんな活動をしているか分かる部分に印をつけましょう」と呼びかけた。

 子どもたちは記事をじっくりと読み込み、「消防署員が救助活動している」「防災ヘリが住民を救出した」「東北電力が安全を確認して送電を開始した」など活発に発言。身近な地域を襲った災害の事例を基に、国や県、市町村などが連携して対応に当たることを理解した。

 一連の学習で、関教諭は、今年の台風10号や99年の雪谷川(ゆきやがわ)氾濫についての新聞記事も活用。「自分たちの町を例に出すことで、学ぶ内容をより身近に感じてもらいたい。災害時に自分たちがどう動いたらいいか、できることは何かなど子どもたちが自分事として考えるために、新聞記事は有効だ」と手応えを感じている。