本年度から新たな復興教育に取り組む盛岡市津志田の盛岡四高(五日市健校長、生徒768人)の2年生は30日、同校で記者らによる出前授業を受けた。東日本大震災の犠牲者の行動記録や津波石碑の仮想現実(VR)動画を通して命を守る教訓を学んだ。

 約240人が参加。岩手日報社の鹿糠敏和報道部次長が、避難者名簿や犠牲者の人となりを刻む企画「忘れない」など一連の震災報道を紹介。デジタルマップに可視化した犠牲者の行動を説明し、「亡くなった方の思いを生かさなければならない」と遺訓として継承する重要性を強調した。

 山田町の石碑や陸前高田市の遺構のVR体験も行われ、内陸部の生徒は周囲の様子や津波の威力を身近に感じ取った。次回は震災の語り部を招いて取材し、新聞にまとめる。

 上山七海さんは「逃げたけれど戻って犠牲になった方を知り、避難には心の準備が大切だと思った。インタビューでは話を掘り下げ、教訓や思いを聞きたい」と意識を高めた。