リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

瀬川瑛子さん第4回(全4回)

 
夜明けのかた雪渡りは、特別な時間

 ウィンタースポーツをやらなくても、冬の西和賀は外で遊ぶのに格好の場所です。例年ならば1月下旬くらいに、高さ10m以上の巨大氷柱が出現する…はずなのですが、今年は記録的な暖冬小雪で氷柱がまったくできません(涙)。それでも、「カンジキ」を履いて雪の上を散歩すると体はぽかぽか。時々足を取られながらも雪と戯れる時間もまたおもしろいです。

 それから、ぜひともご案内したいのは、2月下旬から3月上旬の冷えた朝限定の「かた雪渡り」。宮沢賢治の童話『雪渡り』の世界そのものです。雪が「大理石よりも固く」、お日様が「百合の匂いを撒きちらし」、普段は歩けないところをどこまでも行けるというワクワク感。自分で体験して初めて、「雪渡り」が真冬ではなく春間近のお話であると気づき、童話の世界がぐっとリアルに感じられるようになりました。

 スノートレッキングとかた雪渡りは、誰でも参加可能なツアーとして企画しています。かた雪渡りで歩く錦秋湖畔は、春には水没し、今度はカヌーで同じ場所をご案内します。季節によって目線と景色が変わるのは、何度体験しても感動モノ!

 ご興味がある方はご連絡ください。西和賀でお会いできるのを楽しみにしています。

今月の人 瀬川瑛子さん
2019年、西和賀の自然が魅せる一瞬の煌きを伝えるべく、任意団体「ネビラキ」を夫婦で設立し、スノートレッキングなどの体験ツアーを企画。過去の勤務歴は農林水産省、和食店、東北食べる通信編集部など。
https://www.nebiraki.world/