特殊詐欺の手口が巧妙化し、県内で被害が増えている。2019年の特殊詐欺被害額(暫定値)は1億4942万円で前年比6034万円増え、認知件数も同28件増の55件と倍増。警察官や金融庁職員らを装いキャッシュカードを狙う手口と、訴訟回避名目の架空請求詐欺の被害が大きい。全国的に被害が減少する中で県内の高齢者が標的となっており、県警や関係機関は呼び掛けを強化する。

 盛岡市内の90代男性は19年11月末、盛岡東署員をかたる男らに封筒に入れたキャッシュカードをすり替える手口でカードをだまし取られ、約200万円を奪われた。同市の70代女性も同様に約150万円を引き出された。同署はこの日だけでカードを狙った不審電話を5件確認しており、組織的な犯行の可能性もあるとみている。