自主製作した模型を使い、津波の恐ろしさを伝えてきた宮古市赤前の宮古工高(小原貴人校長、生徒181人)の機械科津波模型班は24日、同市上村の磯鶏(そけい)小で宮古工高として最後の実演会を開いた。同班は東日本大震災前の2005年から実演を192回重ね、県外や海外でも発信。同日は震災直前に模型で学び、高台に逃げて助かった生徒が児童に脅威を伝えた。同校は4月に宮古商高と統合する。統合後の活動は未定だが、メンバーは命を守る活動の継承を願った。

 児童に津波の特徴を教えた同班リーダーの伊藤優作さんは「教わる側」から「教える側」に回った生徒だ。11年、津軽石小3年時に実演会に参加。そのわずか1カ月後、震災が発生。直前に模型を見ていた伊藤さんは、小学校の裏山に必死に逃げた。

 その時の経験から模型班に入った伊藤さん。「津波の怖さはなかなか分からないと思うけれど、少しでも伝われば、発生したときに逃げてくれると思う。命を守る活動をこれからも継続してほしい」と願う。