リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

瀬川瑛子さん第3回(全4回)

 
カツラに登って、幸せの種シャワーをまきました

 昨年6月に西和賀の森の奥のカツラの木の下で結婚式を挙げました。親族や友人に「めんどうな結婚式(森前式)」と冠した招待状を送り、企画をお手伝いくださる方々と何度も下見を行い、ほぼ手作りで準備をし、天気予報に一喜一憂しながら当日を迎えました。常識的に考えたら、天候リスクのある山中で結婚式なんてやりません。でもどうしても、神の手のような形に枝別れした、甘い匂いを放つハート型の葉っぱのカツラの木の下で結婚式をするというイメージを捨てきれなかった。そして私たちの希望を「いいね!」と後押ししてくれる人たちがいました。一週間前からの雨予報にも関わらず、当日は奇跡的に曇り空(下山時はどしゃぶり《笑》)。人間よりもずっと長く生きている木々に見守られ、厳かでハートフルで清々しい時間を過ごしました。

 この経験を通して、自分たちの手でイメージをカタチにすることの面白さにハマりました。モノも情報も加工されたものに溢れている昨今、ナマの素材から何かを作り出すことは楽しい。西和賀にはその素材がごろごろしているように思えてなりません。現在は、自宅ガレージをカフェにするべくセルフリノベーション中です。来春オープン予定です。

今月の人 瀬川瑛子さん
2019年、西和賀の自然が魅せる一瞬の煌きを伝えるべく、任意団体「ネビラキ」を夫婦で設立し、スノートレッキングなどの体験ツアーを企画。過去の勤務歴は農林水産省、和食店、東北食べる通信編集部など。
https://www.nebiraki.world/