米ハワイ州ヒロのハワイ太平洋津波博物館のマーリーン・スー・ムリー館長(59)は12日、釜石市を訪れ、鵜住居町のいのちをつなぐ未来館で昨年9月に訪米した地元の中学生と再会した。同博物館は東日本大震災の教訓を継承する市の事業の一環で中学生を受け入れており、津波の伝承や防災で連携を深めていくことを確認した。

 訪米した5人のうち、いずれも3年の小林茉央さん、高木海里さん(釜石中)、松下琉奈さん(大平中)、吉田陽香(はるか)さん(甲子中)の4人が出席。英語であいさつし、共に折り紙を楽しんだ。

 野田武則市長も握手を交わし、東日本大震災の犠牲者の氏名が刻まれた釜石祈りのパークを案内。同未来館のガイドは震災当時、地元の中学生が児童を連れて避難し命を守った「釜石の奇跡(出来事)」を紹介。ムリー館長は涙を浮かべて聞き入った。