住民を挙げた「蛍の郷(さと)づくりプロジェクト」に取り組んでいる遠野市の遠野町第13区自治会(多田共文会長)は本年度、水質改善を進める水路脇にビオトープ(生物生息空間)を作った。既に淡水魚や昆虫が姿を見せ、植えた花々も根付き始めた。今夏には多くの蛍が舞い戻り、かつての豊かな水辺環境の完全復活も近そうだ。

 ビオトープは、蛍の郷と名付けた猿ケ石川と早瀬川の合流地点付近の水路脇に整備。有志7人が約20平方メートルを掘削、整地して水を張った。約50本のスイレンやハスも植えた。水の中をのぞくとメダカやドジョウが泳ぎ、周囲には悠々と飛び回るトンボの姿も。まだ数こそ少ないが、かれんな花々も来訪者に癒やしを与える。

 今年は6月下旬から多くの蛍が飛び交い、県外から観賞に訪れる人も。夏休みの自由研究フィールドとする親子連れもおり、日増しに認知度が高まっている。