地域に根差した催し、住民主体の活動、行政への提言-。さまざまな情報を記事にまとめ、読者に届けることが私たちの役目。もうひとつ、人と人とをつなげる橋渡し役も担っていると、最近感じた。

 奥州市江刺出身の元大相撲関脇前田川の故高橋勝郎さんの足跡をDVDにまとめた金ケ崎町三ケ尻の久保光雄さん(71)。掲載後、久慈市の高齢女性から「亡くなった娘は相撲が大好きで、彼女も喜んでいると思う」と感謝の電話が久保さんにかかってきた。女性にDVDを贈り、2人に交流が生まれた。

 同じく江刺出身の音楽家故大滝詠一さんの楽曲をJR東北新幹線水沢江刺駅の発車メロディーにしようと活動する住民団体を取り上げた。代表の石川悦哉さん(53)=奥州市水沢花園町=に、記事を読んだ大滝さんの高校時代の同級生の女性が、応援メッセージを寄せたという。県内外のファンから30件を超える賛同の声も集まった。

 2人から知らせを聞いたとき、ありがたさと誇らしさでいっぱいになった。素晴らしい取り組みがあったからこそ、記者も筆に力が入った。

 奥州支局に着任して2年。これまでどんなつながりに携われたのか、スクラップをめくり考えている。そして、この先も新しい出会いをつくれるような記事を書き続けたい。

(和合真也)