「投票率が低いと指摘されているのに投票所が減少し、投票の機会が減っているのではないか」。盛岡市内の男性(66)から本紙特命記者班に無料通信アプリLINE(ライン)で疑問が寄せられた。8日投開票の知事選・県議選の投票所数は1035カ所で12年前より約1割、121カ所減。13市町村が減らす中、特に顕著なのが約3分の1とした八幡平市と、ほぼ半減させた一関市だ。背景には立会人の確保難や、共通投票所を設けるための事務処理上の制約があった。

 八幡平市は2013年、投票所を44から15カ所に集約。同市打田内(うったない)の農業畠山好子さん(67)は、投票所が隣の集落の公民館から、約3キロ離れた市安代総合支所に変わった。「近いにこしたことはない。選挙ポスターの看板も少なくなり、政治と関わりが遠くなっている感じもある。今後、車を運転できなくなったときのことを考えると心配だ」と不安を漏らす。

 市選管によると、集約したのは有権者の減少に加え、投票所の立会人、事務従事者の確保難が大きい。ただ、集約以降の各種選挙の投票率は低下傾向。市は期日前投票所を増やし、無料の「選挙バス」を運行するなど対策を講じる。

 市選管事務局長の津志田勇孝総務課長は「集約に加え、人口減や高齢化も投票率低下に拍車を掛ける。投票しやすい環境づくりを考えたい」と知恵を絞る。