あす開幕の大相撲秋場所は見どころがいろいろある。本県ファンとしては西前頭13枚目に番付を下げた郷土力士・錦木関の土俵が気になるところだ。三役まで手の届く位置まで上がりながら4場所連続負け越し。奮起を期待したい

▼大関の地位死守や回復を巡る戦いにも注目だ。3大関のうち2大関は、先場所に続き今場所も負け越すと関脇に落ちる。いわゆる「かど番」だ。他の1人も今場所休場のため来場所かど番に。一方、大関復帰を期す関脇もいる

▼かど番は、囲碁や将棋の7番勝負で負けが決まる一局をそう呼ぶことに由来する。「相撲大事典」によると、年6場所制移行後、3場所連続負け越しで降格に。その後「2場所連続負け越しで陥落」、ただし「翌場所10勝以上で復帰」になった

▼必死さの度合いが強まるのか。かど番になると、何とか踏みとどまるケースは多い。ただ、それだけでは大関の役目を果たしたとは言えまい。優勝争いに加わる活躍が望まれる

▼「エレベーター力士」なる言葉もある。報道関係の造語で、上位と下位を何度も往復する力士を指す。よい響きではないが、見方によっては落ちてもはい上がる力があると言える

▼「(番付が)一段違えば虫けら同然、一枚違えば家来のごとし」。稽古に励み、少しでも上位を目指すのが相撲界。気の抜けない15日間だ。