大槌町の三枚堂と大ケ口の両地区を結ぶ新大槌トンネル(1035メートル)は29日開通し、町関係者らが式典で利便性の向上を祝った。東日本大震災時の浸水域を通らずに両地区の往来が可能になり、移動時間は約15分短縮される。

 式には町民、町関係者約80人が出席。平野公三町長は「震災の経験を教訓に、両地区を結ぶ安心、安全な災害に強い命の道として開通が実現した」とあいさつ。ファンファーレに合わせ、テープカットとくす玉割りを行い、式後は出席者が乗った車が通り初めした。

 大ケ口団地自治会の柿野拓久会長(70)は「(大ケ口地区は)高齢者が多く、大槌病院へのアクセスが良くなるのは効果が大きい。災害時にも物資の輸送や移動が便利になり、重要な役割を果たす道路だ」と意義をかみしめた。