二戸市福岡の酒造会社南部美人(久慈浩介社長)が、同市下斗米の馬仙峡蔵に新築していた瓶詰め蔵と冷蔵倉庫が完成した。新設備の導入により品質向上が期待される。海外輸出を見据え、食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」に対応した施設で、来春の認証を目指す。

 新施設は鉄骨平屋で床面積1877平方メートル。総事業費は約6億円で、国の交付金などを活用した。月内に試運転を始め、10月に本格稼働する。

 瓶詰め蔵では新設備導入により、殺菌手法の「瓶火入れ・急冷却」作業が全自動となり、全商品に対応可能。手作業で数日かかる約1250本分の作業が1時間ででき、効率が上がるとともに香りの劣化防止や新鮮さの維持が可能となる。

 冷蔵倉庫は一升瓶約8万本分を貯蔵。これまでは市外の冷蔵庫などを活用していたため、温度管理や移動にコストがかかっていたが、瓶詰め後の酒を素早く貯蔵でき、品質向上が期待される。