【米アーリントンで本紙特派員・斎藤孟】午後2時の試合開始時に気温が33度まで上がったマウンドで、マリナーズ・菊池雄星(花巻東高)が熱投した。真骨頂の粘りの投球で6勝目を手にした。

 4点の援護をもらった初回。1、2番に連続安打を浴び、4番に死球で1死満塁。いきなりピンチを背負ったが、5番を一ゴロ、6番を右飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。

 6-1とリードが広がった三回は3、4番の連打などで2失点。「今日は決め球が見つからなかった」と振り返るように、波に乗れそうで乗れなかった。

 そこで意識を切り替えた。「打たれるのはしょうがない。無駄な走者を出さず、ランナーをためてからの長打を防ごう」。冷静に自己分析したことが奏功。決め球も高めの直球の精度が甘いと判断し、スライダーとチェンジアップを軸に配球を組み立てた。

 五回は前の打席までに安打を許していた1~3番を変化球で抑えて三者凡退。初回、三回と得点直後に失点していたが、五回は締めて相手の反撃ムードを断ち切った。