地球温暖化対策推進へ声を上げ続けるスウェーデンの16歳グレタ・トゥンベリさん。ニューヨークの国連気候行動サミットで各国指導者に対策の即時実行を訴え、称賛の輪が広がっている

▼グレタさんに触発され立ち上がり、声を上げ始めた世界の若者たち。さらに、グレタさんが自らを発達障害と公言し行動する姿に、多くの障害者が勇気づけられている

▼一方、米右派からの攻撃はすさまじい。FOXテレビに出演した専門家は「両親に洗脳された精神障害のスウェーデン人の子ども」と発言。FOXは「不適切だった」と謝罪、この専門家を番組から降板させた

▼専門家の役割とは何か。先週末、東京で開かれた認定NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボの全国フォーラム。評論家の荻上チキさんらによる分科会「精神科報道ガイドラインを作ろう」でも話題に上った

▼大事件が起きるたび「(ワイドショーなどでの)専門家の無責任な発言が偏見を強める」「診察もしてないのに、勝手に診断名を付ける。同じ診断名の人が傷つく」。障害当事者から次々、憤りの声が上がった

▼その声を一つ一つ丁寧に受け止め、幅広い知見を交え、偏見払拭(ふっしょく)の具体的方策を会場と共有していく。荻上さんの議論の進め方は見事だった。声を上げ、声を生かし、社会を変える。専門家の役割が問われる。