2020年東京五輪・パラリンピックの「復興『ありがとう』ホストタウン」の花巻、大船渡両市は25日、米ロサンゼルスで行われるPRイベントに参加する。花巻市からは夏の全国高校野球に出場した花巻東高の沿岸出身の2選手、大船渡市からは消防署員がパネル討論に登壇する。28年大会の開催地ロサンゼルスで、復興支援への感謝を伝える。

 イベントは内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局や外務省などが主催。米国を相手国とする花巻と大船渡、福島県の喜多方と南相馬の4市が交流の様子や魅力を紹介する。

 花巻東高野球部からは久慈市出身の中村勇真さん(3年)と大船渡市出身の野中大輔さん(同)が参加。米大リーグで活躍する菊池雄星投手(28)と大谷翔平選手(25)を育てた野球部で研さんを積んだ2人は、野球を続けられる喜びと感謝の思いを伝えに海を渡る。

米国との絆を胸に、教訓を伝えようと準備を進める千葉善博さん

 大船渡市からは大船渡消防署消防団係長の千葉善博さん(45)が渡米。10年に災害時の救助活動を学ぶ米国の訓練研修に参加しており、震災時には米国などから派遣された国際救助隊を受け入れた。「家族は大丈夫かと声を掛けられ勇気づけられた」と国境を越えた友情をかみしめる。

 千葉さんは12、14年も米国の研修に参加。16年にはロサンゼルスの3・11追悼集会で震災時に大船渡で活動した隊員と再会した。研修など渡米の費用は自費で草の根の交流を続ける。