新岩手農協(本所滝沢市、小野寺敬作組合長、正組合員1万9802人)は20日、同農協の男性職員(42)が事務局を担当している県央へい獣処理協議会の銀行口座などから計524万円を横領したと発表した。職員は「パチンコに使った」と私的流用を認めているという。

 同農協によると、職員は南部営農経済センター畜産酪農課(雫石町)に勤務し同市や同町、農協などで構成する同協議会の事務局を担当。死んだ牛を一時保管する県央へい獣処理施設(同町)を運営する同協議会資金358万円を、2017年11月~今年8月にかけて口座から計35回にわたり引き出した。

 同施設利用者から5日、台車修繕の要望が同町にあったが、決算書類には修繕費の記載があった。疑問に思った同町担当者らが調べたところ、修繕費名目で現金を払い出し横領していたことが9日発覚。その後、振込用紙を偽装していたことも分かった。雫石牛肥育部会などの口座からもイベント運営費を水増しするなどの手口で17年4月~今年2月に計46回、計166万円を横領していたことが18日までに判明した。

 同農協本所で記者会見を開いた小野寺組合長は「心からおわび申し上げる。内部管理態勢の強化、コンプライアンス(法令順守)の教育のさらなる充実を図る」と謝罪した。