釜石市は「防災の日」の1日、全域で避難訓練を行った。今月には世界各地から大勢の選手や観客が訪れるラグビーワールドカップ(W杯)もある。市内で1064人の犠牲者を出した東日本大震災の教訓を忘れまいと、参加者は迅速な避難行動を実践した。

 震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令された想定。市民は30分以内に近くの緊急避難場所へ移動した。防災無線はラグビーW杯を念頭に英語放送も行った。

 震災で大きな被害を受け、W杯会場もある同市鵜住居(うのすまい)町では住民が高台の鵜住居小、釜石東中まで坂を駆け上り、約50人が集まった。同町で被災し、2月に自宅兼店舗を再建した美容師菊池リツ子さん(63)は「地震時の避難ルートを確認できた。訓練で体を動かさないと、いざというときに行動できない」と気を引き締めた。