平成を通じての「なりたい職業」は男子がスポーツ選手、女子は食べ物屋さんが人気という。令和の子どもらは、どんな仕事に興味があるのだろう。北上市で就業体験イベントが開かれた

▼今年で7回目の「鬼(き)っジョブ」は、地元企業38社が出展。医療や介護・保育職、ギョーザ・ピザ作り、コンビニ店員などさまざまな職業に触れられ、好奇心でいっぱい

▼ラジオ番組制作ではマイクの前で堂々と話すパーソナリティーに。カメラとメモ帳を手に取材体験もあり、新聞記者から実際に原稿の手ほどきを受ける。会場内で使える疑似通貨の給料をもらうと、うれしそう

▼「将来就きたい職業がない」。そんな声が企画の原点になったという。地域を支える仕事や大人たちを知ってもらおうと、回を重ねた。子ども相手といえども手を抜かない。プロの思いを伝える企業側も本気だ

▼ベストセラーとなった職業図鑑の改訂版「新 13歳のハローワーク」(幻冬舎)は「好き」を切り口に多様な職に出合える。著者の村上龍さんは「職業は、その人と社会・世界をつなぐ窓のようなもの」という

▼学校現場のキャリア教育も活発だ。体験に瞳を輝かす子どもらの姿は、地域の未来につながる。果たして「窓」から垣間見えた世界はどうだったろう。大人は、わくわくする働き方を伝えられているだろうか。