来年3月卒業予定の高校生の採用選考が解禁され、17日に県内企業で試験が本格スタートした。県内新卒求人数は5600人(7月末現在)と過去最高の昨年と同水準。これに対し、県内就職の希望者数は需要の40%にとどまる。企業側は早くも2次募集の検討に着手するなど対策に追われ、空前の売り手市場は続いている。

 解禁の16日は祝日で、多くの県内企業は17日に採用試験を開始した。来年春に新工場の本格稼働を控える東芝メモリ岩手(北上市)は同市内のホテルで採用試験を実施。今年は手先の器用さを測ろうと折り紙を使った適性検査も取り入れた。

 同社は今年、145人の求人を出したが、同日の参加者は県外12人を含む81人と必要人員の56%。昨年の選考当初は60%台で、高橋洋文人材採用センター長は「採用基準を高めたこともあるが、昨年以上に厳しい状況だ。社名が『キオクシア岩手』に変わる10月以降に2次募集したい」と対策を練る。